四国電力のメリット・デメリット｜全プラン徹底解説＆他社比較

四国電力とは？四国エリアの主要電力会社

四国電力は、香川県・徳島県・愛媛県・高知県を中心に電力を供給する大手電力会社です。日本国内の電力自由化が進む中でも、四国地方では依然として多くの世帯や企業が四国電力を利用しています。

• 供給エリア：四国4県（香川・徳島・愛媛・高知）
• シェア：四国エリアでの契約数トップ
• 主要プラン：「従量電灯A/B」などの規制料金プランと「おトクeプラン」「スマイルAPプラン」などの自由料金プランを提供

四国電力は長年の実績があり、安定した供給が特徴ですが、新電力（PPS：特定規模電気事業者）の台頭により、選択肢が広がっています。そのため、自分に最適な電力会社を選ぶことが重要になっています。

本記事では、四国電力のすべての料金プランを網羅的に解説し、他社との比較を通じて最適な選択肢を提示します。具体的には、以下の点を詳しく解説していきます。

✅ 四国電力の全料金プランの詳細解説（規制料金・自由料金）
✅ 新電力との料金比較（シミュレーションあり）
✅ 四国エリア特有の電力事情を考慮した最適プランの提案
✅ 最新のキャンペーン情報を含めたお得な契約方法の紹介
✅ 契約・解約時の手続きや注意点を解説

この記事を読むことで、四国電力があなたに最適な選択肢なのか、それとも新電力への乗り換えが適しているのかを判断できます。

四国電力の料金プラン完全ガイド

規制料金（従量電灯A/B）

基本概要

四国電力の「従量電灯A/B」は、2016年の電力自由化以前から提供されている規制料金プランで、多くの家庭が契約しているスタンダードなプランです。

• 従量電灯A：家庭向け（6kVA未満）
• 従量電灯B：電気使用量が多い家庭・商店・事務所向け（6kVA以上）

どちらも「使った分だけ電気料金がかかる」従量制プランであり、基本料金＋電力量料金（3段階制）で計算されます。

料金表（2025年最新版）

プラン	基本料金	～120kWh	120～300kWh	300kWh以上
従量電灯A	666.89円	30.65円/kWh	37.27円/kWh	40.78円/kWh
従量電灯B	397.10円/kVA	27.25円/kWh	32.78円/kWh	35.70円/kWh

メリット

✅ 安定した供給と大手の信頼感
✅ 燃料費調整額に上限があり、価格変動リスクが低い
✅ 紙の請求書による支払いが可能（口座振替・クレジットカードもOK）

デメリット

❌ 電力自由化以降、割安なプランが増えたため、従量電灯A/Bは必ずしも最安ではない
❌ 節電しないと電気料金が高くなりやすい（使用量が増えると料金単価が上がる仕組み）

自由料金プラン

四国電力では、規制料金（従量電灯A/B）とは別に、電力自由化以降に登場した「自由料金プラン」を提供しています。これらのプランは、ライフスタイルに合わせた割引や特典があるのが特徴です。

主な自由料金プラン一覧

プラン名	特徴	おすすめの人
おトクeプラン	基本的な割引あり	電気料金を少しでも節約したい人
スマイルAPプラン	Amazonプライムの年会費込み	Amazonプライムをよく利用する人
でんかeプラン	オール電化向け	電気給湯器・IHを使用している家庭
でんかeマンションプラン	オール電化のマンション向け	集合住宅でオール電化を導入している人
ビジネススタンダードプラン	事業者向けのプラン	事務所や店舗を運営している法人・個人事業主
昼トクeプラン	昼間の電気料金が割安	日中に電気を多く使う家庭（専業主婦・在宅ワーカー）

四国電力の自由料金プランはお得？

四国電力の自由料金プランは、割引や特典があるものの、新電力と比較して本当に安いのか？ が気になるポイントです。次のセクションでは、四国電力 vs 新電力の比較と具体的なシミュレーションを行い、どのプランが最適なのかを詳しく解説します。

四国電力 vs 新電力｜どちらがいい？

四国電力の料金プランについて理解したところで、次に気になるのが「新電力（PPS）」との違いです。
「四国電力のままでいいのか？」「新電力に切り替えたほうが安くなるのか？」を明確にするため、料金シミュレーション・メリット・デメリットの比較を行います。

料金比較（シミュレーション）

電気料金は世帯ごとの使用量によって大きく異なります。
ここでは、一般家庭の標準的な電力使用量（300kWh、500kWh、700kWh）を想定し、四国電力の従量電灯Aと、新電力の代表的なプラン（Looopでんき・オクトパスエナジー）と比較してみます。

【シミュレーション：四国電力 vs 新電力】

使用量	四国電力（従量電灯A）	Looopでんき（基本料金ゼロ）	オクトパスエナジー（再エネ100%）
300kWh	約10,500円	約9,800円	約9,900円
500kWh	約18,500円	約17,200円	約17,400円
700kWh	約26,500円	約24,600円	約25,000円

【ポイント】

✅ 新電力のほうが基本的に安い（特にLooopでんき）
✅ 燃料費調整額の影響を受けるため、価格変動リスクがある
✅ オクトパスエナジーは再エネ100%プランながら、四国電力より安い

つまり、「電気代を抑えたいなら、新電力のほうが基本的には有利」という結果になります。

新電力のメリット・デメリット

新電力には価格の安さ以外にもメリットがありますが、デメリットも存在します。
ここでは、四国電力と比較しながら、新電力の良し悪しを整理します。

メリット

✅ 電気料金が安い

• 基本料金ゼロのプラン（Looopでんき）や、燃料費調整額の影響が少ないプランが多い

✅ アプリやオンライン管理が充実

• 専用アプリでリアルタイムの電気使用量を確認できる

✅ ライフスタイルに合ったプランが選べる

• 例えば「昼間の電気が安い」「ガスとのセット割がある」など、選択肢が多い

デメリット

❌ 燃料費調整額に上限がない

• 市場価格に連動するため、急な値上げが発生することもある

❌ 事業撤退リスクがある

• 近年、新電力の撤退が相次いでおり、契約先が突然なくなる可能性も

四国エリアで利用できる主な新電力

新電力は数多くありますが、四国エリアで特におすすめの電力会社を3社紹介します。

オクトパスエナジー

• 特徴：再生可能エネルギー100%、世界300万件の供給実績
• メリット：環境に優しく、料金も四国電力より安い
• おすすめの人：エコ意識が高い人、再エネにこだわりたい人

Looopでんき

• 特徴：基本料金ゼロで、使った分だけ支払うシンプルな料金体系
• メリット：電気の使用量が多い家庭ほどお得
• おすすめの人：電気代を徹底的に抑えたい家庭

ENEOSでんき

• 特徴：ガソリン割引がセットになっている
• メリット：電気代の節約＋ガソリン割引のダブルでお得
• おすすめの人：車をよく使う人、ENEOSのサービスを利用する人

四国エリア特有の電力事情とおすすめプラン

四国エリアの電気使用傾向

四国地方は、気候やライフスタイルの特徴が電力使用量に影響を与えます。

• 夏は非常に暑く、冷房使用が多い
  • 四国は日本の中でも夏の気温が高く、冷房を長時間使用する家庭が多い
• 冬は比較的温暖だが、地域によっては暖房需要あり
  • 内陸部や山間部では冬の寒さが厳しく、電気暖房を使う家庭も
• オール電化住宅が多い
  • 四国地方ではオール電化の家庭が増えており、電気料金プランの選択が重要

地域別のおすすめプラン

【一般家庭向け】従量電灯A vs おトクeプラン

• 電気使用量が少ない家庭：従量電灯Aがおすすめ（燃料費調整額の上限があるため）
• 月300kWh以上使う家庭：おトクeプランのほうが安くなる可能性あり

【オール電化住宅向け】でんかeプラン vs 新電力

• 夜間の電気使用が多い家庭：でんかeプランが適している（深夜料金が安い）
• 日中も電気を多く使う家庭：Looopでんきやオクトパスエナジーのほうが安くなる場合がある

【電気使用量が多い家庭向け】スマイルAPプラン vs Looopでんき

• Amazonプライムを活用したいならスマイルAPプラン
• とにかく安くしたいならLooopでんき

最新キャンペーン

電力会社を選ぶ際、キャンペーンの活用は、重要な要素です。ここでは、現時点で活用できる最新の情報を整理してご紹介します。

四国電力の最新キャンペーン

【最新版】四国電力のキャンペーン（2025年春）

現在実施中の注目キャンペーンは、オール電化申し込みキャンペーンです。

【キャンペーン概要】

• 名称：オール電化デビュー割
• 期間：2024年10月1日（火）〜2025年6月30日（月）
• 対象：「でんかeプラン」または「昼トクeプラン」にご加入いただき（以前よりご加入されている場合を含みます。） 、キャンペーン期間中にお住まいを電化住宅にされた場合
• 特典：3カ月間、お客さまの電気料金を月額6,000円（税込）割引

【応募方法】

自動エントリー（特別な応募手続きは不要）

契約・解約の流れと注意点

電力会社の契約や解約はシンプルですが、手順を誤ると余計な費用が発生することもあります。
ここでは、四国電力の申し込み方法、解約時の注意点、新電力へのスムーズな乗り換え手順を解説します。

四国電力の契約手順

四国電力の契約は、オンライン・電話・窓口の3つの方法で申し込めます。

申し込み方法

方法	詳細
オンライン申込	四国電力の公式サイトから申し込み可能
電話申込	カスタマーセンターに電話で申し込む
窓口申込	四国電力の各支店・営業所で手続き可能

✅ オンライン申し込みが最も簡単！
手間をかけたくない場合は、公式サイトから5分で申し込み可能です。

必要な書類・情報

• 契約者名義
• 現在の電力会社の契約情報（検針票や電気使用量のお知らせ）
• 支払い方法（口座振替・クレジットカード）

契約時に発生する費用

費用	内容
契約手数料	無料（四国電力は契約時の初期費用なし）
工事費	引っ越しで新設する場合は別途発生
保証金	原則不要

解約時の流れと手数料

四国電力を解約する際は、解約手続きのタイミングを誤ると違約金や余計な請求が発生する可能性があります。

契約途中の解約は可能？

• 従量電灯A/Bは解約手数料なし（いつでも解約可能）
• 一部の自由料金プランでは1年未満の解約で違約金発生の可能性あり
• 引っ越しの場合は転居先の電力会社を事前に決めておくのがベスト

違約金・解約手数料

項目	金額
従量電灯A/Bの解約	なし
自由料金プランの解約	プランごとの条件次第。

※自由料金プランの解約条件や違約金の有無は、契約プランごとに異なるため、申込み前に四国電力の「契約約款」またはサポート窓口での確認を推奨します。

解約後の乗り換え手順

1. 新しい電力会社を選ぶ
2. 新電力に申し込み（現在の契約情報を準備）
3. 自動的に切り替え（通常2週間〜1ヶ月程度）
4. 四国電力から最終請求書が届く

✅ スムーズに乗り換えたいなら、解約前に新しい電力会社を決めておく！
（電力供給が途切れることはないので、事前の準備を忘れずに）

まとめ：四国電力を選ぶべき人、新電力を選ぶべき人

最後に、「四国電力を継続すべき人」と「新電力に乗り換えるべき人」の違いを整理します。

四国電力が向いている人

✅ 安定性・信頼性を重視する人（長年の実績とサポート体制）
✅ 燃料費調整額の上限があるほうが安心な人（急な電気代高騰リスクを抑えたい）
✅ セット割引やポイント制度を活用したい人（光回線・ガスとのセット割）

新電力が向いている人

✅ とにかく電気代を節約したい人（基本料金ゼロ・キャッシュバックを活用）
✅ 料金変動を気にしない人（市場価格に連動するため、長期的にお得）
✅ 環境意識が高い人（再生可能エネルギー100%のプランを選択可能）